TURNING CENTER - WITHER
東京のエモーショナル・メロディックパンク、TURNING CENTERが正式単独音源としては初となる待望の6曲入りCDをFIXING A HOLEよりリリース。
この音源を語る上で私情は隠せない。ba野宮とgt飯田さんとは出会って10年以上になる。voの野宮氏とは色々な形で交流をしましたが、中でも彼がやりたい事がストレートにアウトプットされると思うのがターニングセンターだ。メロディックパンクは決してひょうきんなモノだけではない。内に秘めるひょうきんは在りつつも、真摯に哀愁メロディック・エモ序章系を追従するスタイルがとても良い。
飯田氏はbatteryやpeter in the jawsではボーカルを主に担当していたが、TURNING CENTERではギターやコーラスというバンドを彩るスタイルで、ツインギターの絡みが心地良い。
澤田は、個人的にお互い10年ぐらい前から認識していたと思うんだけど、実は出会ったのは結構遅くて、たしかhueやErase the Periodと出会った頃と同じぐらいのタイミングだったかと思う。このバンドを語る上で彼の存在は全く外せない”核”の部分は彼が弾く、レンジが広いどこか泣けるコードワークが、あの頃のsnuffy smile臭を出しまくっていると思う。
タケイさんに関しては、どこで出会ったんだろうって感じが最高だと思ったし、このバンドの歩みと比例して成長を感じさせてくれる。
バンドの良さが最も詰まっていると思うのが三曲目のKBBという曲。哀愁の極み感。
5曲目fugiveは、どこかthree minute movieの2ndを彷彿させるセンチな曲で、こういった曲もアルバムの中で光ります。
リリースから半年経ってしまったが、野宮氏の釣り、飯田さんは体調ちょっと心配、澤田パパ、タケイさんのニッポンの社長感を思いながら、僕達の青春のサウンドがこの音源には詰まっている。もしあたらしいリスナーに届かなくても、パンクと人生の歴史のシンパシーは尊い。また対バンできる日を楽しみにしている。
TURNING CENTER
2014年結成。4人編成。
結成時のスリーピース編成から2015年にライブ活動を開始。メンバーチェンジを経て現在はTIED KNOTS/ex-loroの野宮、ATARIの澤田、ex-battery/ex-Peter in the jawsの飯田、ex-ワールドバンパクの武井からなるメンバー4人で活動中。 2017年には1stデモ、2019年にはFurther Platonicより7インチで4wayスプリットをリリース。いずれも手売り分を完売させる。場所はライブハウスからライブバー、スタジオ、野外など、対バンはメロディックパンクからアコースティックの弾き語り、ハードコアまで、文字通り垣根なく活動中。東京を中心に、北海道、山形、茨城、埼玉、神奈川、静岡、奈良、京都にも遠征、ライブを行っている。また、これまでに小岩Bushbash、鶯谷What's Up、西荻窪Pitbar、新宿Hillvalley Studio、Rinky Dink Studio八王子などで10回の自主企画を精力的に開催している。今回のミニアルバムは、前述のデモ音源やスプリット7インチレコード、ライブ活動や自主企画が話題になる中、待望の初正式単独音源リリースとなる。
楽曲のメロディーラインは、Snuffy Smile直系のメロディックパンクからの影響を基調としており、切なく疾走感がありながらもシンガロングパートにより熱さが溢れ出す。幅広い音楽から影響を受けたツインギターは、キャッチーかつ叙情的に絡み合う。タイプの違うサイドボーカルと、王道パターンで進行しない一癖ある変則的な曲構成は、聞く度に新たな発見があるだろう。エモとメロディックの融合・調和についてはStarmarket、Bandwagon、男気や無骨さはHot Water Music、サウンド面での荒々しさについてはInternational Jet Setからの影響が顕著である。歌詞は日常生活における人との関わりから生まれ、葛藤・怒り・皮肉・諦めを内包し、言葉の裏側に意思の強さ・不器用さ・陰のあるサイドストーリーを感じさせる。
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